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 7月28日 タージマハルホテル

ムンバイ。またの名をボンベイという。

インド随一の商業港湾都市ムンバイは英国統治時代の雰囲気が色濃く残る、インドにあってインドではないような都市だ。

ムンバイ市街1ムンバイ市街2

 

インドの喧騒やあらゆるモノに汚染されたインド独特の雰囲気はそのままに、駅、建物、車といった人工物からヨーロッパの印象を強く受ける。

また、他の町に比べると比較的物価が高く、外国資本も多く入っているというから、生活レベルはどこの都市よりも良いとか。

そういえば先日出会ったインド人もムンバイのトーマスクック(旅行観光関連企業)で働いていて羽振りが良かったし、町で出会う人々の色は薄く、きれいな服も着ていて、リッチだからか小太りが増えた気がする。(笑)

 

さて、ムンバイにはアウランガバードからの寝台列車で明け方6時前に到着し、タクシーで安宿やゲストハウスが集まっているタージマハルホテルの近辺に向かう。60ルピー。結構近い。

当のタージマハルホテルは、以前ニュースでも騒がれた爆弾テロがあった現場。その周辺には観光客用のゲストハウスも多く、またムンバイの見所も広がっている。

残念ながらムンバイは貧乏バックパッカーに対して厳しい町で、安宿とはいえ他都市に比べると相当高い値段ということをネットで下調べしてたから、実際に宿を見つけるまでは戦々恐々だった。

が、そんな心配も意外とすんなりと解決される。

サルベーションアーミー外観というのも、タージマハルホテルのすぐ裏を通った際、たまたまムンバイで唯一の安宿として知られるサルベーションアーミーを見つけ、運良く泊まることができたから。

他のゲストハウスも確認のために見たけど、バラナシで400ルピー程度で泊まれる場所と同程度の安宿が、ここでは1200ルピーと言われた。ディスカウントしてもその価格だから、きっとシーズンはもっと高いんだろう。

たぶん1000ルピー以下を選ぼうとすると、なかなかに汚い場所なんじゃないかな。

一方、僕らの選んだサルベーションアーミーは中の雰囲気は綺麗とは言えないものの、朝飯と昼飯がついてダブルルームで600ルピー、1200円。

実際に泊まったダブルルームはダブルベッドがあるわけじゃなくて、戦時中の病院を思わせる簡易ベッドが6つほど並んだ広い部屋で、それをプライベート的に使えるとのこと。シャワーとトイレも室内で、ファンはついてるけどエアコンは当然なし。

サルベーションアーミー1サルベーションアーミー2

朝到着して8時半まで待ったら、たまたまダブルに宿泊してた客がチェックアウトしたということで取れたわけだけど、次に来たダブル希望の人は断られてた。男女別のドミトリーは結構な数あるみたいで空いてたけど。(ドミは一人195ルピー)

 

宿にチェックインしてから涼しい午前中に近場の見所を回り、一旦宿に戻って無料の昼飯。これがまたタダ飯なのに意外においしくてラッキーだった♪

午後2時過ぎになって隣にあるタージマハルホテルのティーラウンジでお茶タイム。久々の贅沢に嫁はウキウキだ。(笑) こういうときはすこぶる機嫌が良い。

淹れたてコーヒー紅茶にうまいケーキとクレープと。その詳細は嫁日記をどうぞ

タージマハルホテル1タージマハルホテル2

 

そんなわけで、特に何もしないムンバイの滞在で、インドの旅、そしてアジアの旅を締めくくる。

長いようで短いようで、やっぱり長かった100日超。旅に出てからこれまでに使った金額は100万円ちょっとで、1日平均1万円程度の計算となった。

インドネシアでの贅沢と、中国での観光費用や移動費用、ネパールとインドでのお土産購入とか輸送費に大きく使った感じ。あ、あとはタオ島のダイビングか。

これから始まるヨーロッパは1日7~8000円の宿代と観光費用もバカにならないだろうから、なるべく15000円に収まるように頑張ってみたいと思う。

けど、旅の醍醐味は食事だからね、そこだけは贅沢に。

ってことで、ありがとうアジア。

ヨーロッパでは主要な観光ポイントとサッカー観戦、それに食事とデザートが何よりの楽しみだわ~。^^

7月26日 アジャンタ石窟群

さて、昨日に引き続き本日も石窟観光。

この地域の2大石窟群のひとつ、アジャンタへと向かう。

アジャンタ世界遺産アジャンタもエローラと同様に1983年にユネスコ世界文化遺産に登録されてからというもの、徐々に観光客が増えて一気にメジャーになった地域なんだとか。

その前に、アジャンタ・エローラ観光の拠点となるアウランガバードの町がかなり田舎にも関わらず、なぜこんなにも多くの人がいるのかが不思議でならない。

駅前にホテルもそんなに多くはないし、町全体も人はそれほど多いようには見えない。

日本なら、どこかの地域が世界遺産に登録された日には一気に観光地化が進み、道や施設が整備され、その地域に住む人も増えていくと思うんだけど、そんな雰囲気も一切なく・・・。

中国でも国土が広いなぁ~と思ったけど、インドも同様にめちゃくちゃ広く感じる。特に昨日のエローラの頂上から眺めたデカン高原は、さすがインドを象徴する土地、かと。

 

アジャンタ石窟群アジャンタやエローラは、僧侶達が修行や瞑想のために人々の生活の場を避けて山奥に作り、その後に放棄され、約1000年経てから長い眠りから覚めたという。

その彫刻・彫像・絵画の多くは5世紀以降に制作されたもので、日本の法隆寺などの寺院のモデルとなったとか。

日本史的には、大化の改新が7世紀645年なんだから、もっとその前には作られていた、と。

法隆寺建立が7世紀初めで、きっとアジャンタやエローラを見た日本人、またはインド人が日本に来て、それらの絵を真似たんだろうか・・・なんて想像を膨らましてみたり。

ってどういうことだよ!? 辻褄が合うのか合わないのかわからんな。

アジャンタ壁画1アジャンタ壁画2

アジャンタ壁画3アジャンタ壁画4

 

さて、アジャンタ。

その全体像はU字型で、まるで馬の蹄(ひづめ)の形を想像させる。

U字の渓谷に沿って岩を削り、全部で30窟ほど存在し、エローラ以上に壁画が美しいとして有名な場所だ。

確かに壁画の保存状態はめちゃくちゃ良く、一目見て鳥肌がたったくらい。嫁はどうやら高校の教科書に載っていたものを間近に見ることができて、感動してた。(笑)

彫像の類はどちらかというとエローラに軍配が上がるが、壁画やそこに残されているデザイン性、芸術性はアジャンタのほうが上か。

アジャンタ彫像1アジャンタ彫像2

 

ここに残されている天井画や壁画デザインの多くはインド製のカーペットやタペストリーにも用いられ、ブッダ生誕の物語や仏教に関する様々な物語なども残されている。

特に印象深かったのはブッダの死に際の物語で、ブッダが天に召されるに際して天上界では歓喜に沸き、一方の地上界では人々が悲しむ姿が描かれている。

仏教の輪廻転生という考え方からすれば喜ばしいことかも知れないけど、どうなんでしょ。

 

アジャンタでは壁画をじっくり見て回ったら3時間ほど。さらにアウランガバードからバスで往復4時間以上かかるから、アジャンタ観光は1日仕事となる。

ちなみにアジャンタは月曜日お休みなので、そこだけはチェックしておきたい。

今回のツアーでは、日本人とドイツ人の先生ペア、ムンバイから来たインド人、そしてインドのバレーボールナショナルチームのコーチ?と異色のメンバーだった。

帰り際に寄ったチャイ屋で、ムンバイから来たインド人にチャイをごちそうになったりして、インドで一番インド人が素敵だと思った1日だった。

7月25日 エローラ石窟群

世界史の教科書にも載る、エローラ・アジャンタ石窟群。

ニューデリーの国内線空港からアウランガバードまでは、格安航空会社のジェットライトで約2時間。一人12000円くらい。

寝台列車やバスに比べて、やっぱり飛行機は高いだけあって快適レベルが違う。寝てればあっという間に到着というのは、支払った金額に勝る。時間を買う、というのは、快適さを買う、ということでもあるな、と。たまにはこういうのもいい。

 

さて、全く何の情報もなくアウランガバードにやってきたが、空港の出口にある観光窓口で宿と共にエローラ・アジャンタの観光情報も得ることができた。

空港からアウランガバードの町までタクシーで向かう。その時点で午前11時。

ホテルは駅前のMTDCホリデーリゾートというところで、政府公認だからということで安心して選べた。他にも安いところがあったようだが、わざわざ移動するのも面倒だったし、少し高いけど仕方なし(700ルピー)。

MTDCホリデーリゾート1MTDCホリデーリゾート2

 

一旦ホテルに荷物を預けてから、エローラへ。

ホテルに併設されている旅行代理店では、一人230ルピー(460円)でエローラツアー(往復交通費のみ)を申し込めるが、午前中出発だったためそれには参加できず、タクシーでそのまま向かうことに。

エローラはアウランガバードの町から程近く、1時間もかからずにいける。

途中にはダウタラバードという昔の砦があったりと見所もあるが、それは無視してエローラへ一直線。

 

エローラには合計で30以上の石窟があり、それらを総称してエローラ石窟群と呼ばれている。1983年に世界遺産に登録されてから一気に観光地化が進み、日本のODAも電気関係や水関係の施設保全に協力してきたらしい。

というのも、エローラやアジャンタに残る彫像のデザインや壁画が、日本の仏教寺院を建設する際のデザインの参考とされているケースが多いそうで、その関係が強いんだとか。

では、エローラ石窟群を一気にどうぞ。

エローラ石窟群1エローラ石窟群2

エローラ石窟群3エローラ石窟群4

エローラ石窟群5エローラ石窟群6

エローラ石窟群7エローラ石窟群8

エローラ石窟群9エローラ石窟群10

 

特に凄いと思ったのが、道の途中で出会ったインド人が教えてくれた話。

エローラでは30以上の石窟がある中で、最も大きなものが第16窟。ここだけ入場チケットを確認するほど大切な場所だそうで。

で、ここの寺院の裏手に回ることが出来るんだけど、ここから見ると16窟の天井に小さな社(やしろ)があって、ここにデザインされている象の彫像が、なんとこの16窟を彫り始めた最初のノミで削られた場所だそうだ。

そこからスタートして、徐々に徐々に下に掘り下げられ、結果的に写真のような大きな寺院となった、と。

エローラ第16窟エローラ第16窟の小さな象

 

総計で20トン以上の石が削られ、100年という年月をかけて完成させたらしい。その当時のインド人の寿命は30年程度だったというから3世代~4世代に渡ってこの石窟が掘られ続けた、ということだ。

エローラにしてもアジャンタにしても、仏教やヒンズー教の僧侶たちが住むための洞窟だったわけだから、その信仰心の強さには恐れ入る。修行、瞑想のためにここまでやるかって。

日本にも美しい寺院は残されているが、比較するには申し訳ないような・・・。

エローラ、大満足っす。

7月24日 ニューデリーレッドフォート

アグラからデリーに到着したのが夜10時。

コテージイエスプリーズ歩き方に掲載されているコテージイエスプリーズに宿を絞り、ニューデリー駅からオートリキシャで向かった。

ニューデリーの安宿やゲストハウスは駅前のニューバザール(パハールガンジ)に集中しているため、空港に到着した人も駅前に集まるらしい。

で、僕らが目指したコテージイエスプリーズもバザールの奥のほうにあった。途中にはゲストハウスの看板も多く、予約なしでも全く問題なさそうだ。

バラナシでは結構暑い滞在でウンザリだったため、ここは奮発してエアコンルームをチョイス。1800円。これがまた大正解で、久しぶりに腕とか首とかサラサラな時間帯が増える。部屋をちょっと寒くしてホットコーヒー飲んだり。変な贅沢だ。(笑)

しかも別料金(1日100ルピー)だけど部屋で無線ネットも使えるし、ネットパッカーには最高の宿だった。

 

さて。

デリー滞在は1日だけ。でも別に観光する気は全くなくて、デリーではマクドナルドに行くことと、少し買い物して荷物を送ることだけ決めていた。

昼過ぎに宿を出てオートリキシャでレッドフォートというお城まで。そのそばにはデリーの下町的なストリートがあり、マクドナルドもある。

マクドナルドではインドならではのマハラジャセットとマックナゲットを。

マハラジャというのはインドの王様って意味で、カレー味のビッグマックって感じかな。ボリュームも大満足で美味しい。

ナゲットは日本でもおなじみのマスタードソースとバーベキューソースもあって、味も完全に同じ。さすがマック。世界共通のテイスト。

でもやっぱり、日本のメガマックとか食べたいっす。

インドマックマハラジャマック

 

マックに満足した僕らは、一応近場の観光スポットも見ておこう、と、レッドフォートとジャマーマスジッド(モスク)に寄って、バザールで買い物して、宿へ。

ニューデリーレッドフォートニューデリージャマーマスジッド

 

そんな全く観光しない1日もたまにはいい。宿でネット三昧、宿のそばで飯、と。

部屋でネットができる環境もなかなかないため、夜中遅くまでヨーロッパの調べ物をしたりして過ごす。

世界旅行も100日を越えた。1回も風邪など引かずにアジアを終えられそうだ。インドネシアで1回だけ腹壊したけど。

7月23日 タージマハル

何だかここ2日間、素晴らしいものを見続けている気がする。

結論からいくと、タージマハルはヤバい。とにかくスゴいの一言だ。

インドという国が一般的な日本人に対して旅行先としてお勧めできないとしても、ぜひ見に行くべき場所だと強くお伝えしたい。

ただ単純にタージマハルを見るというよりは、その裏にある歴史的事実や、タージマハルがどんな素材でどのように作られたのかなどを知ってから行くと、より楽しめると思われる。

 

 

バラナシを昨日の夕方に出た僕らは、インドの3等列車に揺られて一路アグラという町に向かった。

っていうかバラナシ駅、人多すぎ。インドの駅はどこもこんなかな、と。あ、あと、駅にはツーリスト専用のインフォセンターがあって、ここのおっさん達がだいぶ頼りになる。インド列車の旅で困ったら、駅のインフォセンターを探そう。

バラナシ駅の人ごみ駅中にあるツーリストインフォ

 

さてさて。

アグラにはタージマハルの他、アグラ城や世界遺産に登録されているファテープルシクリという城もあり、インド観光のハイライト的ポイントだ。

インドの首都デリー、アグラ、そしてアグラから200キロ離れた町ジャイプールと合わせて、ゴールデントライアングルと呼ばれているらしい。

日程的にジャイプールを見て回る余裕がないため、インドではタージマハルだけは何としても!ということで、強硬スケジュールながらアグラに朝7時くらいに到着した。

元々はデリーから日帰りで観光しようと思っていたアグラだけれど、実はタージマハルは金曜日のみ閉館してることをつい先日知ったのだ。どうやら金曜日は地元の人がお祈りしたりする日だからとか。

 

【世界旅行教訓】
観光ポイントの休館日はスケジュールを組む際に調べること!

 

アグラカント駅を降り、荷物を駅に預けてタクシーを拾う。

政府公認のドライバーってことで安心しつつ、アグラ市内から40キロほど離れたファテープルシクリとアグラ城、タージマハルを見て回るプランをお願いした。約2000円。高いのね。^^;

最初に向かったファテープルシクリは、過去アクバル王が治めた国の首都ともなった場所にあった城だそうで。歴史的にも重要な出来事があったようだが、詳しく書くと長いので・・・。(笑)

ガイドにお願いして過去の歴史とかを聞いていると、なんとも中国でもインドでも王国が繁栄して衰退するのは同じ理由なんだな、と改めて感じる。歴史は繰り返す、と言うけれど、まさに人間の我欲が織り成す栄枯盛衰のドラマはいつでも同じである。

とはいえ、時の権力者のおかげでタージマハルのような歴史的建造物が遺産として残り、それを現代の我々が見ることができるわけで。

ファテープルシクリ1ファテープルシクリ2

 

ファテープルシクリでおもしろかったのは、隠された過去のトンネル。

その昔、アグラ~デリー~ラホール(パキスタン)まで続いていたというトンネルは、蛇や害虫のせいで危険なため今は通行止めになっているとのこと。今もつながっている、とガイドは言っていたが、本当かどうか・・・。

ここにもタージマハルと同様に白の大理石が使われたお祈り所みたいなのがあって、今はそこで寄付を募り、恵まれない人々に服や布などを提供しているそうだ。大理石は、白・緑・黒の順に価値があるんだって。

歴代のイスラム聖人たちのお墓があったり、今も使われている子供達の教室があったりと、なかなかおもしろい場所であった。が、やっぱり観光地は物売りがうるさい。

ファテープルシクリのトンネルファテープルシクリ内の祈祷所

 

次にアグラ城に向かうものの、外見も中身もファテープルシクリと同じような感じってこともあり、入場料を節約するためにスルー。(笑)

ランチの後、午後の時間帯に待望のタージマハルへと。

タージマハルは午前中に行くと逆光になるらしく、午後観光する人がたくさんいるとのこと。確かに僕らが行った時間帯(2時~4時)くらいはめちゃくちゃ綺麗に写真が撮れた。

タージマハルは中も見ることができるが、写真撮影はNGなので自分の目で確かめてもらいたい。

タージマハル1タージマハル2

 

結果的にアグラは1日あれば十分に観光ポイントを回れるし、無駄に宿泊することもないため、このスケジューリングは正解だったかも知れない。

でもタージマハルを堪能したいなら、南門付近に集まる安宿に宿泊して、朝から晩までタージマハルを遠目から拝むことも可能なようだった。

その後18時くらいの列車に乗り、22時デリー着。無事デリーの宿を確保して、本日も終了。