2009年06月の過去記事一覧

6月30日 黄龍

ご存知の方の多いであろう、中国の世界自然遺産と言えば必ずここの名前が出てくると言われる「九寨溝・黄龍」。

僕らは今日から2泊3日の飛行機を利用するツアーで、中国の代表的な自然遺産を見て回る。

そもそも九寨溝・黄龍へは、最初バスで行こうかという話でスケジュールを決めていたんだけど、成都に到着してから色々と話を聞くと、

「バスで10時間か、それ以上かかるよ。」

とか、

「地震の影響で山道相当悪いらしいよ。」

とか、

「雨降って崖崩れとかあったら、4日じゃ戻れないよ。」

とか、散々なこと言われつつ。

僕らの前に九寨溝・黄龍に出かけた世界一周同期H夫妻はバスでの強行軍だったらしく、相当大変だったって話も聞いたし。

そんなこんなで、めっちゃ弱気な僕らは中国交通網のデンジャラスケースも考慮に入れて、安全でかつ楽な道を選び、飛行機ツアーを選択することになったというわけ。

でもやっぱりお金はかかってて、一人約30000円近い。たけぇ~!

 

九寨黄龍空港ってことで九寨溝・黄龍1日目。

朝6時にシムズゲストハウス前に来てくれた送迎車に揺られて空港へ。

空港では中国人観光客もたくさんいたが、日本人の55歳以上限定のツアー客らと話をしてみたり。

不景気不景気と世間では言うが、こんな中国の片隅にもたくさんの日本人観光客がいると思うと、日本はまだ元気があるかもね。

空港では僕らが乗る飛行機だけ待たされ、成都~九寨黄龍空港までたった40分で着くのに、到着したのは11時。早朝にゲストハウスを出てから5時間後のことだった。

 

九寨黄龍空港には現地ガイドが待っていて、その彼女が英語を話せるということで今回のツアーもコミュニケーションも問題はクリアできそうで一安心。

参加者が集まったところでバスは出発して、昼飯を食べた後にまずは黄龍へ。

九寨溝と黄龍は高所に位置し、日本の富士山とほぼ同程度の海抜3000mを越える。そのため空気も薄く、少し走ったりすると息が上がるから気をつけて、とのこと。

僕らは若いからまだまだ大丈夫と思ってたけど、実際に黄龍のエリアの遊歩道を歩き始めるとなかなかどうして、酸欠状態で胸が圧迫されるような苦しさが襲ってきた。

まあ我慢できる程度ではあるんだけど、富士山に登ったこともなく、登山なんて全然したことがない僕にとっては初体験で、なかなかに自然の驚異を感じた瞬間だった。

黄龍それ自体はさほど大きいエリアでもなく、下の入り口から頂上へは整備された遊歩道で結ばれており、足腰の弱い人でも時間をかければ歩けるほど。各所から眺められる石灰岩で出来た池が自然の造形美。

入り口から頂上まで約4キロの行程を、美しい景色と共に2時間ほどで駆け抜けた。

黄龍全図黄龍1

黄龍2黄龍3

 

頂上には「五彩池」というポイントがあって、それを上から眺めたり写真撮影をしたりして過ごし、時間もないのでさっさと下山。

上りは辛いけど、下りは楽々。

禁煙だし、緑も多いし、小鳥のさえずりと水のせせらぐ音と共に、下りは比較的余裕をもって素敵な2時間の散歩となった。

 

九寨溝西北ホテル黄龍終了後、九寨溝にあるホテルへ。

このツアーに組み込まれているホテルは☆☆☆クラス。部屋の設備は不十分だけれど、まあまあ綺麗でグッド。

ちなみにホテルの料金を見てみたところ、普通に宿泊しようとすると780元(12000円)程度取られるらしいから、中国のホテルのレベルの低さに呆れる。ま、こんな山奥じゃ仕方ないか。

ホテルで出た晩飯もいまいちだったし、まあ腹が膨れればいいか程度に食べて就寝。

九寨溝・黄龍ツアー2日目は、朝から九寨溝へと向かう。

6月29日 パンダ基地

昨日は楽山・峨眉山での疲れを癒すために一日休養日。

ゲストハウスでネット三昧。仕事も少々、漫画も少々、のんびりしつつ。

 

成都も残すところあと4日。

30日、1日、2日と九寨溝・黄龍へのツアーに参加するため、実質成都は今日が最終日ということで、残っている観光ポイントのパンダ基地へ向かう。

シムズゲストハウスでツアーにも申し込めるが、複数人ならタクシーで向かうのが良い。近いし安いし簡単だし、わざわざツアーに参加する必要はない。

僕らはパンダカードを持っているから、入場料の58元も当然無料。こりゃいい!

 

ってことで早速入場。

パンダ基地入り口パンダマーク

敷地内はそれなりに広く、パンダを年齢ごとに区分けしたエリアがいくつかある。

ゲートから歩いて数分、年齢1ヶ月~程度の幼児パンダが4頭、笹をむしゃむしゃ食べてた。

さらに奥にも青年パンダや大人パンダと数々いて、もう彼らの飯食べる姿とか寝姿に萌え。(笑)

成都パンダ1成都パンダ2

 

見るのはもういい!パンダ抱っこしたい!ってことで、事前に入手してた情報を元に、パンダの子供がたくさんいる場所に行って「写真撮るのはここかぃ?」と。

ちょうど今泊まってるゲストハウスのスタッフがツアーで来てて、諸々チケット手配とかその場でしてくれ、待ち時間もなく嫁が写真撮影へイン。

僕は写真撮影場所の中には入れてくれず、やむなく外で待機。

数分後、幸せ満面の笑みで再登場。大興奮の様子はこちらをどうぞ

ちなみに成都パンダ基地での写真撮影は、子供パンダで1000元(約15000円)、大人パンダは半額。寄付の意味もあるし、まあ悪くないね。

その後はこのパンダ基地にいるレッサーパンダ君を見たりして、ホステルへ戻る。

 

パンダ基地は午前中で十分満足できた。

宿に戻ってきた後はネットしたり昼寝したりしつつ、夜飯にこの旅初登場のゆかりで今日のシメ。

レッサーパンダゆかりご飯

明日からは九寨溝と黄龍の2泊3日ツアーに行くため、3日後にブログアップの予定。

6月27日 峨眉山金頂

説明要らず。日の出スゲェ。

マジで背筋からゾワゾワした瞬間だった。

峨眉山ご来光1峨眉山ご来光2

 

4時半起床、すぐに準備をして5時すぎに腹ごしらえのためにヌードルを食べ、山頂へ向かった。

僕らが宿泊したホテルは山頂へ向かうロープウェー乗り場から少し下のところにあって、ホテルから山頂まで30分ほどかけて歩き、ロープウェーに乗り、と朝からがっつり歩く。

山頂は霧がかっていてとても日の出を拝めるような状況にはなく、視界は相当悪い。

峨眉山山頂1峨眉山山頂2

 

そんな中で山頂の建物とかを見つつ、ご来光スポットへ。

標高は約3000メートル。それほど空気の薄さも感じない。ちょっと肌寒い中、日が昇るのを心待ちにすること数分。

周りの中国人たちが騒ぎ出す。カメラに手をかけ、ビデオの電源を入れる。

霧の中から顔を出した太陽。

モヤモヤした空気が、さらに朝日を幻想的な雰囲気にする。

この神聖な朝日を見るために山頂までやってきた。見れて本当に良かった。

数秒後、すぐに太陽はモヤモヤの中に顔を隠し、あたりはまた薄暗く戻る。

結局太陽の輪郭を捉えられる瞬間はそのときだけで、あとは太陽の下半分とか、ちょっとだけ見れる瞬間が2回ほどあって、太陽は昇りきってしまった。

 

この旅に出てサンライズを見たのはインドネシアのボロブドゥールだけだけど、あのときとはまた違う感動がある。

思えば<朝日を拝む>という行為ができる場所は限られているように感じる。

日本でも自然の多いところや山の頂上とかで見ることが多いと思うが、アジアではそれらが主に宗教的価値の高い場所だと、今更ながら「あ、そうか。」的な気付きがあった。

ご来光と言えば、やっぱり日本でも富士山なんかは宗教的に霊的にすごく重要な場所なんだろうし。

昔の人たちも、この朝日を見ては神聖な雰囲気に息を呑み、自然の大きさとヒトの小ささを実感していたのかも知れない。

毎日の小事に追われ、忙しく過ごす日々の中で、神仏を崇拝しご来光を見るために山に登り、人々はまた新たな力を得て現実に向かうのかも知れない。

 

綺麗な朝日が見れたことで満足した僕らは、その後に峨眉山内の寺を回ったりして夕方6時まで峨眉山内で歩き続け、成都の宿に到着したのは夜10時になっていた。

峨眉山山頂3峨眉山山頂4

峨眉山寺院1峨眉山寺院2

 

今回のツアーの最大の目的はご来光を拝むことだった。偶然にも参加した当日、山頂はご来光の後は晴天に恵まれ、僕らは本当にラッキーだった。

このツアー、山頂のホテル代と飯代と交通費と入場料をひっくるめて、サンライズを見れたなら破格の値段と言っていい。お勧めです。

6月26日 楽山大仏

本日から1泊2日で世界遺産ふたつを一気に観光する。

まず最初に行くところは、成都市内から約2時間ほどの距離にある楽山。

そこには世界一の大きさを誇る大仏がいる。

世界一周を計画していたとき、万里の長城と兵馬俑、それに成都でパンダと触れ合うというのが中国でのメインイベントとして考えていた。

そんなとき、世界遺産リストを眺めていたら成都からすぐ近くに世界遺産がふたつ一緒に見られるというプランを見つけ、今回はまさにそのプランを実行すべく1泊2日のツアーに申し込んだわけ。

楽山だけならツアーじゃなくてもローカルバスで十分に行けるし、中国語が全くわからなくても全然問題なく行ける。ただ、峨眉山を含めると途端に個人旅行者には難しくなってしまう。

特に僕らのように峨眉山の山頂で日の出を拝みたいなんて贅沢なこと言っちゃうような人はツアーに参加しないと無理だから、これから楽山峨眉山へ行く方はツアーが便利。

僕らが使った旅行会社はここ

 

ってことで本日は楽山へ向けて朝6時に宿を出発。(宿は一旦チェックアウトして大きな荷物は置いておき、翌日戻ってくるので予約だけ済ませておいた。)

他のツアー参加者をピックアップしながらバスは一路楽山へ向かい、無事到着。

楽山大仏の直前、11時前にも関わらずみんなでレストランへ行き、早めのランチ。

僕らはめちゃくちゃラッキーなことに、ツアー参加者20名程度の中で4人も英語を話せる人に出会い、彼らのおかげでスムーズに行程を進めることが出来た。

参考までに聞いた話では、中国人で英語が出来る人はかなり少なく、大学へ行く人の割合も1割~2割程度だとか。本当かどうかはわからないけどね。

で、そもそもこのツアーは中国人向けのもので、僕らのような外国人が参加するようなものではないから、全員英語がわからない人たちだとかなり難航するはず。本当にそれだけは助かったし、彼らには感謝したい。今後僕らが日本で同じような境遇の外国人がいたら、助けたいなぁなんて思う。(けど青森だから無理かも。笑)

 

それからそれから。

昼食後に楽山大仏へ。

世界一の大仏がある場所ということもあってか、相当信仰心の強い仏教徒の方々が参拝に来ており、お寺の前には大きなロウソクと大きな線香が。

楽山寺院1楽山寺院2

 

その後はお待ちかねの楽山大仏登場! これがまたすごい大きさ!

楽山大仏1楽山大仏2

 

写真だと少しわかりづらいかも知れないが、大仏の左右に階段が備わっていて、そこを降りて足元へ、そしてまた上へとかなりの急勾配を行ったり来たりで。

色々と見て回ったが、楽山は寺うんぬんよりも、この世界一の大仏を見れば満足する場所だ。

 

大仏を見て午後2時。その後すぐに峨眉山に行くと思いきや、これがツアー参加者たちの多くが寺を参拝しまくるスケジュールらしく相当待たされ、結局午後4時くらいになって峨眉山へ1時間ほどかけて移動、その後は山頂へ向かうためにさらに峨眉山内のバスで山頂へ。ホテルにチェックイン後に夕飯食べて明日の早起きに備えた。

これらを全て中国語なしでやろうとすると無理がある。峨眉山でご来光を見るならツアーに参加すべし。

峨眉山山頂ホテルのレストラン世界遺産内でタベコは吸わないでください。

世界遺産内で、タベコは吸ってはいけません。上の写真のような看板が多かった。(笑)

 

P.S.
ツアーには全ての食事が含まれている。中国の食事はご飯がおかわり自由だから、ここぞとばかりにめちゃくちゃ食べる。

そのせいか、だいぶ体重が戻ってきた・・・。よろしくない状況です。

6月25日 武候祠

皆さん、三国志という超有名な中国の歴史モノをご存知だろうか。

男性諸君はみんな知っていると思うが、ここ成都は劉備をはじめ、関羽や張飛など人気の武将たちが治めた蜀軍の本拠地だったところだ。

僕の兄弟は昔から三国志の戦略ゲームが大好きで、とにかくプレステとかで三国志の世界に没頭したものだった。

そんなこともあって、今日は成都市内にある諸葛亮孔明の縁の場所、「武候祠」という場所に行ってみた。

女子諸君はあんまり萌えないかも知れないが、男の子は興奮するはず。

劉備を筆頭として孔明やホウトウなどの軍師たち。関羽、張飛、超雲、黄忠、馬超の五虎将軍。その他蜀軍にいた文官武官など盛りだくさん。

ここへ来て、ゲームの世界で見ていた彼らを改めて実在していた人物として実感した。また、関羽は中国人からは神様レベルで慕われているらしい。超雲なんかも文句も言わず直向きに仕事をする当たり、忍耐強いイメージで人気があるみたい。

武候祠1武候祠2

武候祠3武候祠4

 

ちなみにここの入場料は60元(約900円)なんだけど、昨日パンダカードなるものを手に入れたため無料で入場できた。

パンダカードは、成都市内近郊11の観光地に無料で入場できるカードで、何とこれが1元で手に入るのだ。

パンダカードを知ったのは、世界旅行中に知り合ったH夫妻からの情報で、成都に来た観光客はみんなこれを買うらしい。当然パッケージツアーとかで来た日本人ご一行様も持ってた。

パンダカードは成都市内に広がるマーケットチェーン店「紅旗連鎖」で買えるが、パンダカードの看板がないと取り扱ってないらしい。

紅旗連鎖パンダカード取扱いステッカー

パンダカードについては嫁も色々書いてるんで、嫁日記も見てみてね。

 

ということで武候祠満喫。三国志を知ってるとより楽しい。と思う。

その後はこのツアー会社のオフィスに行って、日本語ができる中国人に色々と教えてもらい、「九寨溝・黄龍ツアー」と「楽山・峨眉山ツアー」のふたつに申し込んだ。

正直な話、安く済ませようと思ったら自力でバスで行くのが手っ取り早く、実際そのようにしているバックパッカーも多い。ただ、僕らは安さよりも「楽さと速さ」を選んだわけ。

全く言葉の通じない国でのストレスは、たぶん人が思う以上に重くのしかかってて、正直面倒くさい中国人を相手にする手間や労力を考えたら、1万円程度の違いは全然いいでしょってことで。このへんは貧乏バックパッカーとはちょっと違うけど。

参考までに「九寨溝・黄龍ツアー」と「楽山・峨眉山ツアー」の価格をお伝えすると、それぞれ3万円/1人と1万円/1人って感じ。世界的にも有名な場所だからか、観光にはお金が本当に金がかかる。

今後行く予定のチベット・ラサまでだって許可証発行してもらったりガイドつけたりで、なんだかんだとお金がかかる。

中国の旅行会社に頼んでも日本語はもちろん英語ガイドも全然いなくて、っていうか中国全土で観光業が発展していないのか外国人に対してめちゃくちゃ不便で、中国に旅行に来るなら日本から完全なパッケージで来たほうが楽だと感じる。

今後中国旅行に来る方は、最初から最後まで日本語ガイド付きツアーに申し込みましょう。

 

ってことで成都での滞在スケジュールも固まり、後はチベットの許可証を待ちつつ、ツアーに参加して楽しむのみ。

成都では少し頑張って仕事する時間もあったり、横山光輝のマンガ三国志を読む時間もあったり、なかなかに素敵な滞在をしております。