馬の蹄鉄に似たアジャンタ石窟群
Posted by fontana7 月 26

さて、昨日に引き続き本日も石窟観光。
この地域の2大石窟群のひとつ、アジャンタへと向かう。
アジャンタもエローラと同様に1983年にユネスコ世界文化遺産に登録されてからというもの、徐々に観光客が増えて一気にメジャーになった地域なんだとか。
その前に、アジャンタ・エローラ観光の拠点となるアウランガバードの町がかなり田舎にも関わらず、なぜこんなにも多くの人がいるのかが不思議でならない。
駅前にホテルもそんなに多くはないし、町全体も人はそれほど多いようには見えない。
日本なら、どこかの地域が世界遺産に登録された日には一気に観光地化が進み、道や施設が整備され、その地域に住む人も増えていくと思うんだけど、そんな雰囲気も一切なく・・・。
中国でも国土が広いなぁ~と思ったけど、インドも同様にめちゃくちゃ広く感じる。特に昨日のエローラの頂上から眺めたデカン高原は、さすがインドを象徴する土地、かと。
アジャンタやエローラは、僧侶達が修行や瞑想のために人々の生活の場を避けて山奥に作り、その後に放棄され、約1000年経てから長い眠りから覚めたという。
その彫刻・彫像・絵画の多くは5世紀以降に制作されたもので、日本の法隆寺などの寺院のモデルとなったとか。
日本史的には、大化の改新が7世紀645年なんだから、もっとその前には作られていた、と。
法隆寺建立が7世紀初めで、きっとアジャンタやエローラを見た日本人、またはインド人が日本に来て、それらの絵を真似たんだろうか・・・なんて想像を膨らましてみたり。
ってどういうことだよ!? 辻褄が合うのか合わないのかわからんな。




さて、アジャンタ。
その全体像はU字型で、まるで馬の蹄(ひづめ)の形を想像させる。
U字の渓谷に沿って岩を削り、全部で30窟ほど存在し、エローラ以上に壁画が美しいとして有名な場所だ。
確かに壁画の保存状態はめちゃくちゃ良く、一目見て鳥肌がたったくらい。嫁はどうやら高校の教科書に載っていたものを間近に見ることができて、感動してた。(笑)
彫像の類はどちらかというとエローラに軍配が上がるが、壁画やそこに残されているデザイン性、芸術性はアジャンタのほうが上か。


ここに残されている天井画や壁画デザインの多くはインド製のカーペットやタペストリーにも用いられ、ブッダ生誕の物語や仏教に関する様々な物語なども残されている。
特に印象深かったのはブッダの死に際の物語で、ブッダが天に召されるに際して天上界では歓喜に沸き、一方の地上界では人々が悲しむ姿が描かれている。
仏教の輪廻転生という考え方からすれば喜ばしいことかも知れないけど、どうなんでしょ。
アジャンタでは壁画をじっくり見て回ったら3時間ほど。さらにアウランガバードからバスで往復4時間以上かかるから、アジャンタ観光は1日仕事となる。
ちなみにアジャンタは月曜日お休みなので、そこだけはチェックしておきたい。
今回のツアーでは、日本人とドイツ人の先生ペア、ムンバイから来たインド人、そしてインドのバレーボールナショナルチームのコーチ?と異色のメンバーだった。
帰り際に寄ったチャイ屋で、ムンバイから来たインド人にチャイをごちそうになったりして、インドで一番インド人が素敵だと思った1日だった。
アジャンタ石窟郡は俺も行ってみたいなぁ。なんか男心をくすぐるというか、洞窟的なものは心をひきつける。